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今回は、Local Innoventures理事の木村正晴さんにお話を伺いました。木村さんならではのユニークなアウトドア事業についてや、今後の展望について語っていただきました。
その内容を、インタビュー形式でご紹介します。
事業について
現在のお仕事について教えてください。
今は自分で会社をやっていまして、事業としては大きく2つあります。1つは、ウェブマーケティングに関する事業です。企業さんを相手に、どうすればウェブサイトにお客さんが来てくれるかというサポートをさせていただいています。
もう1つの事業が、山林のシェアリングサービスをはじめとするアウトドア関連の事業です。山を持っているけれど使っていない方と、山を使いたい方のマッチングをしています。
アウトドア関連の事業を始めたきっかけは何ですか?
もともと僕は田舎の出身で、市の面積の3分の2ぐらいが山というようなところで育ったんです。小学校時代はひたすら山で遊んでいましたし、1996年頃のキャンプブームの時には、親と一緒にキャンプによく行っていました。そうしたことが原体験としてありますね。
大人になってからはソロキャンプを始めたのですが、コロナ禍になってキャンプ場に一気に人が増えてしまいました。人が増えてガヤガヤしている状況になったので、もっと静かにキャンプをしたいなと思ったのが最初のきっかけです。静かにキャンプできる場所を探していたところ、アメリカで私有地をレジャー目的で貸し借りするサービスがあることを知りました。それで、その日本版をやったらいいんじゃないかと思って始めたという感じです。

事業の現状と課題について教えてください。
事業は少しずつ成長しているんですが、最近は少し横ばいになっているのが現状です。ありがたいことに、山の所有者さんからの「うちの山を貸し出したい」というお問い合わせはコンスタントにいただくんですけど、実際に登録できる場所が限られているという課題があります。
というのも、日本の山林は土地の境界がはっきりしていない山が非常に多いんですよ。万が一、貸し出した後に利用者の方が隣の土地に入ってしまったりしてトラブルになるといけないので、こちらとしては境界がある程度はっきりしている場所しか掲載しない方針でいます。結果として、お問い合わせがあってもウェブサイトに掲載できる場所が少なくなってしまう、というのが現在の悩みですね。
キャンプ以外の利用方法はありますか?
現状ではキャンパー向けの打ち出しをしていますが、いろいろな用途で使いたいという問い合わせも増えています。例えば、養蜂をしたい、きのこを育てたい、あるいは天体観測に使いたいといったお話がありました。特に天体観測は、空が開けている場所であれば最適ですよね。
このように、今後はキャンプだけでなく、様々な形で自然と触れ合える機会を提供していきたいと考えています。
ローカルイノベンチャーズとの関わり
ローカルイノベンチャーズとは、どのようなきっかけで関わるようになったのですか?
最初のきっかけは、美佳さん(※)がやっている経営者向けのSBC(スモールビジネスキャンパス)勉強会です。そこで期の枠を越えて集まろうというイベントがあって、そこで理事長の薮田さんと知り合いました。そこから山添村のプレツアーに参加させてもらったのが、何かをご一緒した最初の活動でしたね。
※佐々木 美香さん:一般社団法人 即戦力 代表理事
理事として、今後どのような活動をしていきたいですか?
以前、林業のイベントに参加したことがあるんですが、そこでは東北から九州まで、自社で山を持っている林業の会社さんだけが集まっていました。地域が違えばやり方も違いますし、すごく活発に知識共有をしていて、いいなと思ったんです。
ああいう風に、地域や業界の垣根を越えて面白いことをしている人たちが集まって、ノウハウを共有できるような場所やイベントを、このローカルイノベンチャーズという場で実現できたらいいなと思っています。
今後の展望
今後の目標や、地域でやってみたいことはありますか?
まずは47都道府県すべてに、うちのサービスで気軽に借りられる山がある状態にしたいです。登録地としては1,000カ所まで増やしたいですね。
最終的には、「休日に山へ行くのが当たり前」という文化を根付かせたいと思っています。やっぱり都会でずっと過ごしていると疲れてしまうので、多くの人が自然を求めてどこかへ行くようになると思うんです。そのときの入り口として、うちのサービスを使ってもらえるようになればと考えています。

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