熊本県の最南端、鹿児島と宮崎の県境にある熊本県人吉市。
険しい山々に囲まれ、かつて陸の孤島といわれたこの地域は、
鎌倉時代から明治維新まで、
約700年続いた相良氏の統治があり独特の文化を築きました。
2015年に文化庁から『日本遺産』に認定された地域で、
作家・司馬遼太郎は著書『街道をゆく』のなかで
「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記しています。
そんな原風景を走るのが肥薩線。
今日は原風景をなんとかしたいと取り組むちいさな会社・「株式会社NOTE人吉球磨」を紹介したいと思います。
時が止まったかのようなノスタルジックな風景。
時が止まったかのような明治時代の木造建造物や古民家、
そして豊かな自然、ノスタルジックな空気が醸成された
この場所が、他にない価値を産み出しました。
実は僕も今年の3月、肥薩線に乗車しました。
山の上にひっそりと佇む木でつくられた家のような駅。僕も食い入るように見入ってしまいました。
「田舎だから何もない」ではなく、
原風景の価値を尊重し、磨きをかける。
人吉駅から大畑、矢岳へと峠を越えていく
肥薩線の景観を壮大なアトラクションに見立てて、周辺に眠る歴史的建造物を生かす。
JR沿線の古民家を、洗練されたホテルに再生しました。
JR九州に提案するなかで紆余曲折はあったが
人吉市とJR九州、肥後銀行、NOTEの4社で協定を締結。
これにより熊本未来創生ファンドからの投資を
受けることが可能となり一連の動きが加速しました。
その土地を走る鉄道、その土地で採れる食材。
その土地で暮らす方々が大切にしてきた
パーツを組み合わせて、新しい観光資源をつくりました。
沿線全体を複合宿泊施設と見立てて、
その土地の暮らしや原風景にふれながら
「宿泊」「飲食」「アクティビティ」を
楽しむことができる新しい旅のかたち。
▼宿泊施設「CLASSIC RAILWAY HOTEL」について
「田舎だから何もない」ではなく、
原風景の価値を尊重し、磨きをかけて、
後世につなぐことが私たちの使命。
今あるものを壊したらもう作ることはできない。
地域の資源を受け継ぎ、光をあてるのもすべては「人」。
想い続ける限り、必ずできることはあるのではないか。僕はそのように感じます。
「何もない」は何かを生み出せるチャンス。ひっそりとしたこのまちの挑戦を、見守っていきたいと思います。
▼株式会社NOTE人吉球磨について
まーきち
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