現代サーカスが芸術として認められているフランスには、
サーカスアーティストを育成する国立学校や
研究機関、振興団体などが充実しています。
ただ日本にその土壌はなく、知る人すらいない。
しかし、なんとしても、日本で現代サーカスをつくりたい。そんな想いを持った1人の北海道の女性がいました。
その女性こそ瀬戸内サーカスファクトリー・代表理事の田中未知子さんです。
北海道から香川へ。
田中さんはフランスに出向き、国内の芸術祭などに関わったのち、瀬戸内国際芸術祭の仕事で初めて香川を訪れました。
瀬戸内海の景色を見て、ここだ!と確信したそうです。
少し歩けば海を見ることができ、風光明媚な景色が広がる。
古くから脈々と引き継がれる文化芸術も息づいている。
そんな環境に心惹かれた田中さんは瞬く間に移住を決意しました。
サーカスの本場・フランスと香川をつなぐ。
田中さんは地道に“サーカスが好きな人を増やす”ことから、
カフェなどで現代サーカスの映像上映&トークの場を定期的に続けながら、
フランスと香川をつなぐ創作を開始しました。
また、世界的な現代サーカスネットワークとの関係性づくりも併行。
2017年、瀬戸内サーカスファクトリーは
EU公認国際現代サーカスネットワーク「シルコストラーダ」の
正式会員にアジアで初めて認定されました。
毎年の創作や公演プロデュースなどの実績と、
働きかけが実を結び、世界とつながる仕組みが整いました。
次に滞在制作の拠点をつくることを始めました。
海外のアーティストと一緒に暮らしながら創作することで、
日本のアーティストを育て、現代サーカスの文化を育てていく。
作品をより安全に、豊かにするための技術者の養成ができると考えたのです。
ごきげんフェス終了ー!???? pic.twitter.com/V6uO6imZQF
— 瀬戸内サーカスファクトリー (@setouchicircus) April 14, 2019
そして「瀬戸内サーカスファクトリー」は地域にとってサーカスを身近にさせ、地域の方とのつながりを紡ぎながら一歩ずつ前へ進んでいます。
香川から世界へ。まだ誰も見たことがない、”日本の現代サーカス”
新しい文化を育て、人を育て、香川だからこその表現を。
小さなまちからサーカスという文化の血流をいきわたらせ、世界にはばたかせ、地方を元気にする、そのために。
僕も目の前のつながりから小さく挑戦していこうと思った今日この頃です。
▼「瀬戸内サーカスファクトリー」のサイトはこちら
まーきち
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